肝ガン(肝臓癌)・病気症状・療法

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 top pageへ>肝ガン(肝臓癌) 肝ガン(肝臓癌)という病気の8割はC型肝炎ウィルス保菌者

     肝ガン(肝臓癌)という病気

     肝ガン(肝臓癌)という病気は沈黙の臓器、肝臓に出来る悪性腫瘍です。原発性肝ガン(肝臓癌)と続発性肝

     ガン(肝臓癌)があります。肝臓癌は日本では肺癌、胃癌、大腸癌(結腸癌)に次いで多い病気で最初から肝

     臓に発生する原発性肝癌と他の臓器から転移によって起こる転移性肝臓癌に分けられ、原発性肝癌は肝細胞

     から発生する肝細胞癌と肝臓の中から胆管細胞が変異して出来る胆管癌が有りますが、殆ど肝細胞癌です。

     (転移性肝癌の原発巣の率は、下記をご参照下さい。


     単発癌でもその発生位置により転移率に差があります。下の左のケースは血管(門脈)から距離のあるケース

     です(早期癌)。同じ転移性肝癌でもケースバイケースです。単発でも血管(門脈)に絡んだ(侵襲している

     )場合は他臓器転移は予想の範疇という事になります。早期に対策を打たなければなりません。下の右のケー

     スは肝臓全体に多発し、血管(門脈)への侵襲もある進行期の肝癌の例です。

肝臓内2p以下の単発肝癌のケース 肝臓全体に多発している肝癌のケース
他臓器癌から肝臓に転移 肝癌から他臓器に転移する率
肺癌 17、2%
胃癌 13、2%
膵癌 10、5%
25、2%
副腎 07、6%
腹膜 06、9%
* 肝臓は門脈血が集合するという性質上、癌が他臓器から転移するケースが多い。
 肝臓から肝臓内転移も9、5%と多く確認されます。



     
肝ガン(肝臓癌)という病気の症状

     症状は初期は、肝硬変という病気が確認できるだけですが、右季肋部の鈍痛、血性腹水、肝腫大と腫瘤形成、

     全身状態の悪化と黄疸、吐血などが確認されれば、肝ガン(肝臓癌)という病気を疑う必要があります。進行

     すれば全身衰弱、黄疸、悪心・嘔吐などが見られることがあります。


     
肝ガン(肝臓癌)という病気の進行

     原発性肝ガン(肝臓癌)という病気は早期発見すれば治癒する確率の高いガンで、続発性肝ガン(肝臓癌)は

     肝臓以外の部位のガンが肝臓に転移してできたものです。肝ガン(肝臓癌)という病気は肝硬変から生じるの

     が大部分ですが、慢性肝炎から発生する事もあります。慢性肝炎、肝硬変からのガンの発育には肝炎ウィルス

     の介在が確実視されております。


     
肝ガン(肝臓癌)という病気とウィルス

     原発性肝ガン(肝臓癌)という病気で最も頻度が高い肝細胞がんの約8割がC型肝炎ウィルス感染者で、残り

     の大部分がB型肝炎ウィルス感染者です。B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスに感染して30年以上たつと

     肝臓ガン(肝臓癌)の危険性が高くなるため、4〜6ケ月毎の腹部エコー検査、一年に一回のCTスキャンか

     、MRI検査を受ける事が必要です。ガンを早期発見して治療をする必要があるからです。(C型肝炎ウィルス

     の場合、別資料では10年から20年かけて慢性肝炎→肝硬変→肝癌(肝臓癌)に進行するとありその年数に

     差が有ります。)肝炎ウィルスの慢性感染者にスクリーニング検査として超音波検査が一般的に用いられてお

     り、癌のサイズが2p程度の場合であれば発見されますが1p未満程度の大きさであると検出も難しくなりま

     す。CTもまた、s区クリーニング検査として行われます。その感度は70%程度とされており、小さなサイズ

     の肝癌ではやはり検出は困難になります。(検出率を高めるためにダイナミックCT検査という造影剤急速静注

     タイミングにあわせた検査法も行われます。)


     
肝ガン(肝臓癌)という病気の乏しい症状と感度の高い腫瘍マーカー

     早期肝ガン(肝臓癌)という病気は特徴的な症状に乏しいが、診断技術の進歩で肝細胞ガンは1cm以下でも

     発見できるようになっております。

     
肝細胞ガンという病気は本来胎児期にしか出ないアルファフェトプロテイン(AFP)PIVKAUという蛋白質

     が出現する関係で、腫瘍マーカーとして早期発見に有効である事が分かっています。
(AFPはある調査でそ

     の感度が70%に及ばないといい、小さな肝臓癌で40%がAFP陰性と報告されております。PIVKAUは更に

     AFPに及ばないとあります。これは感度が高いと果たしていえるのかは疑問のデータですが腫瘍マーカーの限

     界というものも自ずとあるのは止むを得ないところであり、スクリーニングとして利用されるものとしての存在価値

     は大きいといえます。)

     

     (memomemo!腫瘍マーカーもご覧下さい。)


     
肝ガン(肝臓癌)という病気の療法

     外科的には切除術、内科的には経皮エタノール注入、経皮マイクロ波療法などがあり、皮下埋め込み式持続注

     化学療法もあります。(肝臓癌(肝癌)の各種療法と生存率もご覧下さい。


     
肝ガン(肝臓癌)関連検査値・基準値

     血清ビリルビン血中アンモニアγ-GTPAST(GOT)/ALT(GPT)コリンエステラーゼ総コレステロール

     インスリンα-フェトプロテインPIVKA-U

     肝炎関連検査値・基準値/尿ウロビリノゲン血清総蛋白LDL-コレステロール便性状γ-GTP

      血清ビリルビン血中アンモニアコリンエステラーゼPIVKA-Uリウマトイド因子α-フェトプロテイン)


     
一部の肝機能検査の意味

     肝臓はブドウ糖の合成、アルブミンの血清中蛋白質の合成、生体防御関連物質の合成、脂質代謝調節など

     の機能(過剰コレステロール・ビリルビンの排泄、コレステロール合成、ビタミンを貯蔵)、有害物質の無

     毒化、胆汁合成、血液凝固因子・凝血溶解関連物質の合成があります。肝機能検査は機能異常を確認し、ど

     こで障害があるかを知り、疾患の有無や治療法が適切であるか、効果があるかのマーカー検査として行われ

     ます。

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  - 肝ガン(肝臓癌)という病気の特徴 -


 肝ガン(肝臓癌)という病気は進行した肝硬変に合併し

 易く、40歳代の男性に多いガンです。男性の病気罹患

 率は女性の4倍といわれ、
特にC型肝炎から肝硬変にな

 った人では5年間で約30%の人が肝ガンという病気を

 合併するといわれています。
肝硬変になった人でも、A

 ST(GOT)やALT(GPT)の値の低い人は肝ガ

 ン(肝臓癌)という病気を合併しにくく、アルコール性肝

 炎や脂肪肝になった場合も、肝ガン(肝臓癌)にはなり難

 いといわれています。


 日常的に酒量が多い人がウィルス性肝炎を合併し、肝硬

 変になった場合には高率に肝ガン(肝臓癌)になり易いと

 されます。又、発ガン性物質の関与も疑われます。


 小さな肝ガン(肝臓癌)という病気では、肝臓にあまり負

 担の無い治療法で長期間に亘ってガン化しない様にでき

 ますが、大きな肝ガン(肝臓癌)、多発性のガン、門脈

 の中に入り込んでいるガンの治療は難しいとされます。

 
(門脈は右図から確認できます。)


      
 -転移性肝癌の原発巣の発生率-

 肺/45% 胃/35% 食道/15% 乳腺/77% 

 膵臓/68% 腎臓/18% 胆道/29% 小腸/50%

 大腸(結腸)26% 尿管・膀胱/25% 卵巣/55%


     
- 肝ガン(肝臓癌)という病気の検査 -


 小さな肝ガン(肝臓癌)ならば画像診断を辛抱強く繰り返

 し、行う事で発見できます。早期肝ガン(肝臓癌)という

 病気は殆ど症状がでませんから、無症状でもしっかり診断

 する事が肝要です。腫瘍マーカー、超音波検査(肝炎ウィ

 ルス感染者)、CT検査、MRI検査、血管造影検査が有ります

 。CTの造影剤にアレルギーのある人、腎機能の悪い人には

 MRI検査が選択されます。転移性の肝癌(肝臓癌)、大腸癌

 、胃癌、肺癌 はPETでは濃く映ります。

 
 肝ガン(肝臓癌)という病気の10%程度は発見が困難で

 、かつ悪性度の高いものがあります。

         - 早期発見・早期治療 -


 だるい、お腹がはる感じがなどの病気の症状を感じる事

 は有りますが、初期症状は通常現れません。

 ですが進行しますと、腫れた肝臓に瘤状のしこりが分かる

 事もあり、腹痛、黄疸が現れる事もあります。肝ガン(肝

 臓癌)という病気には特有の症状はないので、肝機能定期

 検査結果で、肝臓の障害が疑われるようなら早急に専門医

 での画像診断などを受けましょう。


 早期の肝ガン(肝臓癌)という病気は超音波検査で、比較

 的よく発見できますが、特定しにくい場合もあります。

 はっきりしなければ、生検でがん細胞の確認をします。

 肝硬変という病気は治らなくても、早期発見なら肝ガン

 (肝臓癌)という病気の治癒率は5年生存率が50%以上

 〜完治も可能です。肝機能が次第に低下する、再発ガンの

 悪性度が高く急速に進行する場合には難しくなります。

 
 一部の肝機能検査の意味

HBs抗原 肝炎ウィルス感染確認 急性肝炎(B型肝炎)
抗HCV抗体 肝炎ウィルス感染確認 急性肝炎(C型肝炎)
抗HA-IgM抗体 肝炎ウィルス感染確認 急性肝炎(A型肝炎)
γ-GTP 飲酒量の影響確認 アルコール性肝障害、薬物性肝障害
GPT(ALT) 肝細胞の障害の有無の確認 脂肪肝、薬物性肝障害、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌
GOT(AST)
プロトロンビン時間
アルブミン
コリンエステラーゼ
空腹時血糖
総ビリルビン 胆汁の流れの障害確認 肝炎、肝内胆汁鬱滞症、肝硬変、胆石症、胆管癌、胆道閉塞
アルカリホスファターゼ
γ-GTP
ICG(15分値) 肝臓の血流障害の程度確認 慢性肝炎、肝硬変
尿ビリルビン 黄疸の有無の確認 肝炎、肝硬変、肝癌、胆道癌、胆石症


 肝臓癌(肝癌)の各種療法と生存率


5年生存率(%) 7年生存率(%) 10年生存率(%)
肝切除 64.9 34.8 23.3
エタノール注入療法 45.3 31.7 -
肝動脈塞栓療法 19.3 9.8 -
ラジオ波焼却療法 69.9 - -
陽子線治療(予後良好群) 61.5 - -
 − ; 対象データがありません。
 肝動脈塞栓療法は進行癌に適用されるため、その生存率データは他療法と一概に比較対照は出
 来ません。
 放射線療法は近年の進歩が著しいが、これまでこの療法は実施されてこなかったため充分なデ
 ータは無い(病巣にピンポイント照射可能となり、手術に匹敵するという報告もされ始めてい
 る。)

 memomemo!転移と再発

転移の種類 転移の特質
リンパ行性 癌が増殖する事により侵潤が進み近隣のリンパ管、リンパ節に転移します。本来リンパ節は身体を守る免疫防御システムです。癌細胞の数が知れていればその癌細胞も、死滅排除されますが、そのキャパシティを超えると癌細胞はリンパ節の中で増殖し近くのリンパ節にも転移し、全身に広がる事になります。
播腫性 土壌に種がまかれそれが芽を出して大きくなるように、癌細胞の表面から細胞が散布増殖する事で種は癌細胞であり、土壌は臓器ということになります。例えば胃癌は粘膜から発生した場合、進行すれば胃壁を貫通し腹腔内に増殖することがあります。この場合は腹膜などに転移し、播腫性となりえます。膵臓癌、卵巣癌なども腹膜播種をまねき、肺癌ならば胸腔内に胸膜播種をきたすことがあります。
血行性 血管内に癌細胞が侵入しますと当然のことながら、血流にのり全身に移行しますが、癌の種類により特定の臓器に好んで転移する傾向があります。(臓器特異性)この場合大腸癌なら肝臓に、乳癌・前立腺癌なら骨というような具合です。
再発 再発の特質
術後の判定精度 例えば大腸癌の場合、術後2〜3年以内をピークに再発する事が有りますが、これは画像診断で検出される様になったというような意味合いであり、その診断精度は、いわゆる顕微鏡レベルの癌細胞を確定しているのではないという事です。手術時に癌細胞が残っていれば増殖して画像診断で検出されるようになるケースがあるわけです。経過観察中の転移なしとの判定はあくまでも画像診断レベルなのです。癌細胞は20〜100ミクロン程度の大きさで、たとえ顕微鏡レベルの検査であっても見逃しや、あるいはその病理検査は数箇所のサンプリングによる検査の結果ですので、そこにもおのずと限界があるのです。微小なリンパ節転移が見落とされる事はよく知られており、そのような事情によるところがあるわけです。
倍化時間
doubling time
癌細胞には増殖速度があります。その場合腫瘍の体積が倍増するのにどの位の時間が掛かるのかで現されますが、例えば増殖の早い癌細胞では2〜3ヶ月、遅い癌細胞では、1年というケースも有りこれが画像診断の発見時期と大きく関わる事になるわけです。再発の判定は手術時の微小転移が増殖し、画像診断で発見される事により決まる事になります。
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